現在のベトナム政治を構築し、ベトナム国民の愛国精神に宿る建国の父ホーとは
ベトナム政治の中心地
ベトナムの北部に位置する首都ハノイは、ベトナム政治の中心地であり、社会主義国家を構築する共産党政権のお膝元である。市内には政府の施設や各国大使館などが数多く集まっており、町の至るところではライフル銃を首から掛けて周辺を警備する警官を目にし、どこか厳かな雰囲気を感じさせる。
また、外国の首脳がベトナムを訪問する日が近づくと、大統領官邸とその周辺ではベトナムと相手国の国旗が掲揚され、どの国の首脳が来るのか一目でわかる。
また、2019年には、当時のトランプ米大統領と北朝鮮の金正恩委員長が2回目の米朝首脳会談を行った地としても世界的に知られている。
ベトナムと北朝鮮は、共に一党が政権を握る社会主義国で親密な関係にありながら、中国と対立する米国ともしばしば足並みを揃える良好な関係を築いてベトナムだからこそ、歴史的会談を実現させることができた。
ベトナムの英雄が眠る霊廟
ベトナム旅行を計画して、ネットや旅行雑誌でベトナムについて調べ始めると、必ずと言っていいほど一人の男の名前を目にするのではないだろうか。
そう、ベトナム建国の父ホー・チ・ミン(Ho Chi Minh/ 1980年ー1969年)である。
ホーはベトナム革命を指導した建国の父として、現代でも「ホーおじさん」として敬愛され、ベトナム人の愛国精神の根底に宿っている存在と言っても過言ではない。
ホーがこれほど敬愛されている背景として、1947年頃から緊張が高まった冷戦下で、ソ連の影響を受けてベトナムが社会主義国家として運営されることを懸念した資本主義国家のアメリカの侵略からベトナムの独立を勝ち取ったからである。
しかし、ベトナム戦争終結の6年前に突然の心臓発作によりこの世を去り、統一の瞬間を目にすることはなかったのだ。
そんなホーの亡骸は、腐敗しないように特別な処置を施され、バディン広場にそびえ立つホーチミン廟でガラスケースに入れられて安置されている。一般解放の入館時間は季節や曜日によって多少変わるが、基本的には毎日午前中の時間帯で開館されている。
ホーチミン廟の周囲は他の観光地とは桁違いな警備体制で、バディン広場に入る前には手荷物をすべてX線にかけられ、ゲートを超えてからも指定の区画を歩かなければ、白の制服を着た兵士に笛で警告される。
廟の中央にある扉の両端にも微動だにしない兵士が立っており、やはり厳かな雰囲気を感じさせる。
ハノイとは、現代のベトナムを築き上げた歴史と社会主義政治を表現している魅惑の都市なのだ。
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