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【ベトナム統一記念日】翼に託された愛国心:4月30日の戦闘機ショーを写真で振り返る

  • 執筆者の写真: Kaisei Hải
    Kaisei Hải
  • 5月1日
  • 読了時間: 3分
「4月30日、国家統一50周年記念式典でパフォーマンスを行う戦闘機(写真:KAISEIWORLD)」の写真
4月30日、国家統一50周年記念式典でパフォーマンスを行う戦闘機(写真:KAISEIWORLD)

ホーチミン市 ー 4月30日、1975年のベトナム戦争終結から50周年を迎えたこの日、市内中心部は祖国への忠誠と愛国心を示す市民たちであふれていました。

1区で行われた国家統一50周年記念式典は、午前7時にバクダン埠頭から発射された21発の礼砲の合図で始まり、軍事パレードには約13,000人の兵士が参加しました。



この歴史的な瞬間を一目見ようと、数万人の市民が深夜から市の中心部に集まり、最適な観覧場所を確保しようとしていました。一部の情報では、前日の夕方にはすでにシートを引いて夜を越す見物客もいたようです。


29日夜23時のハノイ発の飛行機でホーチミン入りする予定だった私は、すでに多くの人々が場所取りをしているとの情報を聞き、すぐにプロジェクトパートナーに連絡し、1区に向かうようお願いしました。

結局、飛行機の遅延でタンソンニャット空港に到着したのは午前3時ごろで、1区に近づくにつれてすでに交通規制や渋滞が発生しており、私は途中でタクシーを降りて徒歩で中心部に向かいました。



「1区中心地に位置するビテクスコタワーの横を飛行する戦闘機(写真:KAISEIWORLD)」の写真
1区中心地に位置するビテクスコタワーの横を飛行する戦闘機(写真:KAISEIWORLD)

礼砲が最後の一発を響かせると、続いてトゥドゥック市方面から、機体下部から国旗と共産党の党旗を吊り下げた10機のヘリコプターが上空に飛んできました。

それに続いて戦闘機が、等間隔に並んでの編隊飛行や、轟音で急上昇してフレアを発するアクロバット飛行などを披露し、聴衆の熱気は最高潮に達しました。


もともと航空機や軍隊に興味のある私にとっても、興奮が冷めないほど忘れがたい体験になったことは間違いありません。

さらに今回特に印象的だったのが、祖国を思うベトナム人たちの愛国心の深さです。


ベトナムに住んでいると、町の至るところで国旗が掲げられていて、赤ベースに黄色の星のをモチーフにしたデザインや商品をよく目にすることもあり、普段からも愛国心が強い国民性であることは理解しているつもりでした。

しかし、今回の統一50周年記念イベントを通じて、改めて彼らの愛国心の深さと、それを躊躇なく表現できるこの国の平和さに感銘を受けました。


「ベトナムの国旗を掲げる市民(写真:KAISEIWORLD)」の写真
ベトナムの国旗を掲げる市民(写真:KAISEIWORLD)

そして何よりも、このとき初めて「なぜ私はこんなにもベトナムが好きなのか」という理由が見つかった気がしました。

これまでずっと、自分はなぜこの国に惹かれ、住み続けたいと思っているのか、その答えを数年かけて探してきましたが、その自問自答のヒントがようやく少し見えてきたのです。


私は愛国心溢れる彼らのエネルギーを肌に触れることができた貴重な体験となりました。


このイベントの模様や実際にパレードを見た市民たちへのインタビュー動画は、近日中にYouTubeで公開予定です。


それでは、Good luck!






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