カフェアマゾン全店閉鎖
- KAISEIWORLD

- 11月23日
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タイ最大のコーヒーチェーンである Café Amazon は、事業戦略の変更に伴い、ベトナム国内の全12店舗を5年の営業を経て閉鎖した。
幹部は VnExpress に対し、今週すべての店舗が営業を停止したことを確認した。ホーチミン市の店舗では看板が撤去され、賃貸スペースは返却され、一部はすでに別テナントに置き換わっている。
デジタルプラットフォーム上でも、ブランドのベトナム公式ページが「正式に事業を終了した」との自動メッセージを掲載した。

Café Amazon のベトナム撤退は、すでに予測されていた動きである。10月初旬、タイ証券取引所に提出された文書において、Central Plaza Hotel Public Company Ltd(Centel)は、ベトナムで Café Amazon を運営していた ORC Coffee Passion Group(ORCG) の解散を発表した。
ORCG は、Centel 子会社の Central Restaurants Group(出資比率40%)と、タイ国営石油会社 PTT の小売部門 PTT Oil and Retail Business の子会社でシンガポールを拠点とする PTTOR International Holdings(出資比率60%)による合弁企業であった。
Centel は、ベトナム撤退は「事業の優先順位を再調整し、市場環境の変化に対応するため」であると説明した。同社は8月31日時点で、合弁事業に172万米ドルを投資していた。
Café Amazon は2020年11月にホーチミン市で1号店を開業し、タイと同様の「オアシス」をコンセプトにした店舗デザインを採用していた。
ベトナム市場にあわせてメニューも調整され、タイ式コーヒーやミルクティーに加え、ベトナム式コーヒーや各種ティー、季節限定のドリンクも提供されていた。
同ブランドは主にホーチミン市を中心に展開し、カントー、ドンタップ、ビンロンにも少数の店舗を構えていた。しかし、その店舗数は当初の計画を下回り、国内の大手チェーンと比較しても限定的な規模にとどまった。
タイ最大級のコーヒーチェーンである同ブランドは、ベトナムでは Highlands Coffee、Phuc Long、Katinat、Trung Nguyen Legend Café、Starbucks など、国内外の強力な競合と激しい競争に直面した。
現在、最も多店舗展開しているのは Highlands Coffee であり、9月末時点で928店舗を運営し、直近四半期には過去2年で最高の利益を計上している。
一方、Café Amazon はアジアでも最大級のチェーンであり、5,000店以上を展開している。その大半はタイ国内で、石油スタンド併設という戦略的優位性を持つが、ベトナムではこの強みを生かせなかった。
Inside Retail Asia によれば、Café Amazon は2025年度第2四半期に1億700万杯以上のコーヒーを販売し、前年同期比で約5%増加した。
同チェーンは今後、ラオス、フィリピン、日本、オマーン、バーレーンにおいて、フランチャイズモデルを中心に事業を拡大していく方針である。
出典:Dy Tung「Thailand’s largest coffee chain Café Amazon shuts down all Vietnam stores」『VnExpress』2025年11月21日 21:48 (PT) [https://e.vnexpress.net/news/business/companies/thailand-s-largest-coffee-chain-cafe-amazon-shuts-down-all-vietnam-stores-4974157.html ]
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