【フォトレポート】タイグエン洪水の爪痕と復旧の歩み
- KAISEIWORLD

- 10月11日
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2025年10月11日 — ハノイ・ベトナム
2025年10月11日 — 9日の夜から続いた集中豪雨により、ベトナム北部タイグエン省では各地で洪水被害が発生した。
住宅や店舗、学校が泥水に浸かり、街は一時、機能を失った。現在は軍やボランティアによる復旧作業が進められ、少しずつ日常を取り戻しつつある。
現地で撮影取材した写真を通して、洪水の爪痕と立ち上がる人々の姿をお伝えする。
1. 観測史上最高水位を記録したカウ川

タイグエン市を流れるカウ川(Sông Cầu)の水位は観測史上最高の29.9メートルに達した。市内の低地では川の氾濫により住宅や店舗が浸水し、多くの住民が避難を余儀なくされた。
11日には水位が下がり始めたものの、河岸には泥が堆積し、橋の周辺では流木や倒木、生活ごみの撤去作業が続いている。
2. 洪水で散乱した家庭用品

洪水で押し流された家庭ごみや家具が街のあちこちに積まれ、災害の規模を物語っている。通りや公共スペースにも被害が広がり、復旧作業は続いている。住民の日常生活は大きな影響を受け、災害の脅威が色濃く残っている。
3. 軍隊も加わり、復旧作業が進む

洪水の復旧作業には軍隊も出動し、被害が大きかった一般住宅からは生活ごみの搬出が進められた。泥が堆積した道路では散水車が市内を巡回し、清掃作業にあたっている。被災地では住民と軍隊が協力しながら、少しずつ日常を取り戻そうとしている。
4. 泥水が物語る洪水の脅威

カウ川の氾濫により、バクソン通り北側にある商店や飲食店、カラオケ店などの多くが被害を受けた。
被害発生から1日が経過した11日時点でも、ある商店の店内には泥水が残り、床や壁には冠水の跡が生々しく残っていた。冠水時には、大人の腰の高さまで水が迫っていたことを物語っている。
5. 洪水が浮き彫りにしたインフラの課題

街のバイク修理店には、泥まみれになったバイクが多く並び、修理を待っていた。
一方、道路上には不自然に停められた自動車の姿も見られる。
近年、国産の電気自動車が一般家庭や商業用にも普及しているが、電気と水の相性の悪さやインフラ面での課題も浮き彫りになった。停電の間は、充電すらままならない。
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