【速報 ベトナム独立80周年式典】歴史の総括と未来への希望
- KAISEIWORLD

- 9月2日
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更新日:10月26日
ハノイ — 2日、ベトナム国家独立80周年を記念する国家式典が、首都ハノイのバーディン広場で行われた。
式典では、“国家建設の父” 故ホー・チ・ミン主席が独立を宣言した同広場を中心に、軍隊による大規模なパレードが実施された。
1. 再び沸いた祝賀の熱気、今度は首都へ

今年4月末にホーチミン市で行われた南部解放50周年式典の感動が、今度は首都ハノイで再現された。街は赤と黄色の旗で染まり、全国から集まった市民や兵士らが国家の歩みを祝った。
バーディン広場を中心としたエリア一帯は、交通規制が始まった前日の夕方からすでに多くの市民で埋め尽くされ、祝賀ムード一色に包まれた。あらゆる世代の人々が、彼らが愛する祖国の歴史的節目を一目見ようと足を運んだ。
その光景は、まるで“独立記念日の原点”へと時を巻き戻したかのような一日となった。
80年前の大戦を経験し、今日のベトナムを築き上げた戦争体験世代は、戦争の悲惨さを胸に刻み、次の世代へ平和を託す決意を新たにしていた。その姿からは、国の歩みとともに生きてきた人々の思いが伝わってきた。
一方、教科書を通じて人類の過ちとベトナムの強さを学んだ若い世代は、改めて今日の平和と、焼け野原から経済発展を遂げた祖国の歩みに希望を抱いている。その姿からは、未来を信じる市民の団結が感じ取れた。
2. 国旗掲揚から始まる新たな一日

午前6時30分、トー・ラム共産党書記長による祝辞の後、国歌斉唱とともに国旗が掲げられ、21発の祝砲を合図にパレードが始まった。
地元ニュースサイトの報道によると、今回の記念パレードには、約3万名の兵士・治安要員、85の部隊、および50機以上の航空機が参加した。
部隊が市民の前を通り過ぎるたびに、前夜から待ち続けていた人々は、疲れをものともせず一斉に立ち上がり、国家の英雄たちを称えるようにベトナム国旗を振りながら、歓声と拍手を送り続けた。
パレードの終盤には、民族衣装「アオザイ」をまとった若者や、各地方を代表する舞踊団が登場し、華やかな雰囲気の中で会場は一層の盛り上がりを見せた。
軍事部隊による行進に続き、文化と芸術を通じて国家の多様性と調和を表現するプログラムが披露され、独立から80年を迎えたベトナムが歩む「平和と発展の新たな時代」を象徴する場面となった。
3. 取材チームが感じた現場の雰囲気

KAISEIWORLDの取材チームも、バーディン地区のキムマー通りでパレードの様子を取材していた。
その日、初めて出会った者同士が肩を組み、祖国の祝福を共にし、国を想う歌を歌う。その光景は、ベトナム人の深い愛国心を改めて実感させるものだった。
パレードは約3時間にわたって行われた。
取材班は、より現場の雰囲気を伝えるため、身動きが取れないほどの群衆の中をかき分けながら、バーディン広場の近くへと向かった。
到着した頃には、すでにパレードの出番を終えた部隊が待機場所へと移動していた。
彼らはなおも本番さながらの編隊を組み、南北統一後のベトナムを讃える愛国歌「Việt Nam - Hồ Chí Minh」を掛け声に合わせて歌いながら行進していた。
その声に呼応するように、市民たちも一体となって国慶節の余韻を楽しむような雰囲気に包まれていた。
ハノイで目にした独立80周年のパレードは、単なる国家の記念式典ではなく、「過去と未来をつなぐ人々の心の物語」でもあった。
日本人としてこの光景を見つめながら、戦後の復興と平和への願いを共有する二つの国の歩みが、どこか重なって見えた。それは、かつての痛みを乗り越え、今を懸命に生きる人々への深い敬意を抱かずにはいられない瞬間だった。
ベトナムの空に響いた祝砲の音は、80年前の独立の叫びであり、そして未来への約束の音でもあった。
パレードの様子は近日中にYouTubeでも公開予定!
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